山寺(2019.1.13)
東北を旅するにあたって、「夏に行ったブログはたくさんあるけど冬はどうなの?」とか、「ここって実際どうなんだろ?」と心配になることが多々ありました。同じような境遇の人に向けて(いるのか?)、みちのくひとり旅ブログを始めることにしました。
第1回は、山形県の山寺です。
山寺とは、
閑さや 岩にしみ入る 蝉の声
という松尾芭蕉先生の一句で有名な場所。
「山寺? なにそれ?」という反応をされたときは、「蝉の声が岩にしみ入った場所だよ」と答えましょう。
ガイドブックには青々とした写真が載っていて、どう考えても冬に行く場所じゃないと思っていましたが、検索すると「水墨画みたい」と写真が出てくる……
仙台からは日帰りで余裕なので、どうしても行ってみたくなって、実際に行ってきました。
しかし、山寺という名前の通り、山……美しい景色を見るためには、階段を上る必要がある。
装備は必須。
これからも使うだろうと思って、雪用の靴を買いました。靴屋のお姉さんに「性能(防滑)的にはこちらですね」と言われたやつを。
あと軍手、耳あて、ネックウォーマー。
仙台からは、仙山線で1時間ほど。近い。
9時過ぎの電車に乗って、10時過ぎに山寺駅に到着。
仙台に越してきてから、まとまった雪は降っていない。
というか九州出身なので、そもそも雪に耐性がない。
山寺に着く前のこんな雪景色にもいちいち興奮。
山寺駅から、登山口までは徒歩数分。道も分かりやすい。
ちゃんと雪かきされていました。帰りは右側を滑り降りるんですね、わかります。
これが、階段を少し上った先にある根本中堂。重要文化財。
本当はここで御朱印をいただきたかったのですが、冬だからか? 授与所を見つけることができず……夏にリベンジを誓う。
当時、ブログ開設など予定していなかったため、道中の写真がほぼないのですが……
こんな感じで階段をひたすら上ります。狭い階段、右は雪、左は氷……
登山口で長靴や軍手を貸し出していたので、スニーカーの人は借りた方がいいかもしれませんね。
そして、山寺随一のビュースポットと名高い五大堂からの眺めがこちら。
水墨画みたい!!
五大堂は、登山ルートからちょっとだけ外れた場所にあります。
それっぽいものが見えるんだけどどうやって行けばいいかわからない! と思いながらウロウロして、やっと五大堂に繋がる階段を見つけることができました。
ここまで、山寺駅を出てから40分ほど。
ずっと眺めていたい!
ちゃんと、頂上の奥の院まで行きました。
たぶん普段は大仏さまが見られるのでしょうが、冬は閉鎖中でした……
まあ、今回の旅は景色を見るための旅だから……
下山!
道中の眺めもすごく素敵でした。
何箇所かズルっといってしまいましたが……
滑るときって、周りの人が「はっ」としちゃうんですよね。何回か「はっ」とさせちゃってすみませんでした。
しっかり玉こんにゃく(100円)を食べ、
駅までの道のりにあるお蕎麦屋さんで餅天蕎麦。
ちなみに、駅から登山口まではお店がいくつかあります。冬季休業のお店もありましたが、ご飯屋さん(だいたいお蕎麦屋さん)がいくつか開いていて、普通に入れました。
道中、さくらんぼソフトクリームなるものを発見し、食べるかどうかものすごく迷ったのですが、氷像になりそうだったので断念。
13時16分山寺発、14時16分仙台着。
3時間ほど山寺に滞在していたことになります。
この日は晴れていたためか、登山中はけっこう暑く、耳あてもネックウォーマーも邪魔になりました。軍手も使わなかったなあ。
雪耐性ゼロでもなんとかなりました。