みちのく温泉ひとりで行ってみた

九州から仙台に出てきたおばさんが東北をひとり旅するブログだったのが、仙台から広島に引っ越したおばさんが中国四国地方を旅するブログに転身した

最上峡・鳴子温泉(2019.1.26)

0.きっかけ

山寺の冬景色が非常に良かったので、またどこかに行った方がいいのでは……と思ってガイドブックをめくってみると、最上峡舟下りを発見。ここも青々とした景色の写真しか載ってないけれども、調べてみると冬も乗れるとのこと。

でも仙台〜最上峡はだいたい3時間かかる。日帰りで舟下りだけっていうのもなあ、といろいろ探して、

山形県の酒田に行ってお寿司を食べて帰ってくる

鳴子温泉郷で温泉

の2パターンを考えた。

最上峡舟下りは10:50出航。最寄りの古口駅に戻ってこられるのが12:20。酒田に行ける電車の発車は13:30くらいで、酒田に着くのは14:30くらい。

酒田で行きたいお寿司屋さんのランチは軒並み13:30終了……あっ……

鳴子温泉なら電車の時間もいい感じだったので、そちらに。

1.事前情報

最上峡舟下りは、「お一人様でもいつでもご乗船できます。」との心強い文言をサイトに掲げている、ひとり旅に優しい観光スポット。

五月雨を集めて早し最上川

という松尾芭蕉先生の一句で有名な最上川を船で下っていくのですが、

10:50から14:50まで1時間に1本出航していて、10:50、12:50、14:50はこたつ船!

だいたい1時間くらい下って草薙港に着き、そこからバスで最寄駅まで送ってもらえる。

(この航路とは別に、高屋駅から出て白糸の滝を見て高屋駅に戻ってくる航路もあるのですが、冬は運休とのこと。)

古口駅から乗船場までは徒歩5分らしい。

鳴子温泉の方は、「鳴子温泉郷」以外にもいろいろ温泉が集まっているみたい。今回は電車の時間が一番ちょうど良さそうな鳴子温泉郷を選択。

駅周辺にいくつか温泉施設があるが、それぞれ日帰りを受け入れている時間が違う。14時までのところもあれば、夕方までOKなところもある。

本当は鳴子ホテルに行ってみたかったが、ここは14時で日帰りが終了するので無理そう。

というわけで、計画。

 7:07仙台

    (仙山線→羽前千歳→奥羽本線

 9:52新庄

    (陸羽西線

10:33古口

10:50

  |  舟下り

11:50

12:05草薙

    (バス)

12:20古口駅

    (陸羽西線

12:50新庄

    (陸羽東線

14:04鳴子温泉

    姥乃湯?

15:39鳴子温泉郷

    (陸羽東線→小牛田→東北本線

17:27仙台

 

2.最上峡舟下り

出発日は、予報では大雪(笑)。道がこんな感じに。私にとっては初めての経験。

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新庄まで片道1940円だったので、小さな旅ホリデーパス(2670円)を購入。

みどりの窓口のお兄ちゃんに「新幹線は乗れませんよ」って3回くらい言われた……そんなに新幹線乗りたそうな顔してただろうか。

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乗り換えの羽前千歳駅無人駅。ホームに待合室があるだけ。ここで20分ほど待機した。

ホームと線路の境がわかんなさすぎて落ちそう。

古口駅から乗船場まで歩くつもりだったが、駅前で待ち構えていたおじちゃんにバスへと誘導されてしまった。

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でも道中こんな感じだったので、バスに乗って正解だったかもしれない。

この時点でバスはほぼ満員。予約はしていなかったので、ちゃんと乗れるかな?と若干心配に。

バスを降りて、建物の中で切符を購入。けっこうな列……

しかし聞いてみると、船は複数台出るらしく、飛び込みでも問題なかった。

今回は3隻に分かれて乗船する。順番に名前を呼んでくれて、船着場に案内される。それまでは乗船場のお土産等を物色できた。全員乗船してるか確認してくれるので、聞き漏らしても大丈夫だそう。

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予想はしていたが、外国人観光客がけっこう多い。私が乗った3隻目は、半分以上外国人の方だった。

船頭さんはもちろん日本語で案内してくれるが、台湾語の解説が配られていたようで、ところどころ「ナンバー3、ルック」みたいな感じの説明が。

途中、民謡を歌ってくれるのだが、特に外国人の方が動画を一生懸命撮っていた。やっぱり現地の民謡みたいなのこそ聞きたい!という感じなのかな。

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撮影スポットもしっかり教えてくれる。私は写真が下手だが、この赤い鳥居の向こうが白糸の滝で、冬は大部分が凍っている。

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人が多かった関係で、実は出航が20分ほど遅れていた。それでも電車に間に合うように草薙港まで着き、遅れたお詫びにと、お饅頭と絵葉書をもらう。お昼ご飯のことを全く考えていなかったので、電車の中でありがたくパクリ。

本当はバスで古口駅まで行く予定だったが、電車に遅れるかもしれないということで、近くの高屋駅を勧められる。ここは無人駅。猿が侵入しました、との張り紙があった。雪がすごい……

 

3.鳴子温泉(姥乃湯)

新庄駅で乗り換え、鳴子温泉郷へ。道中はほとんど寝ていた。

新庄駅は何本も電車が交差するハブ駅。運賃を支払うため一旦改札の外に出たのだが、「肘折温泉行きバスの時刻表」なる立看板を発見。絶対行くからね、と決意した。

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鳴子といえばこけし

どの温泉に行くかかなり迷ったが、こちらの姥乃湯へ。

4つの泉質の異なるお風呂があって、全部源泉掛け流し。露天風呂のみ混浴だが、少なくとも15時からは女性専用時間帯になるとのこと。

時間的にもちょうどいい!

駅から徒歩10分弱。坂を下ったところに建物が。入口で日帰りの料金650円を支払って、中へ。

木の板をギシギシ言わせながら歩いて、お風呂へ。

・亀若の湯(単純泉

義経風呂(芒硝泉)

こけしの湯(硫黄泉)

・露天風呂(重曹泉)

の4つのうち、義経風呂は「宿泊者専用」の張り紙があったので断念。

こけしの湯は、どうも家族連れがワイワイしている様子だったので、とりあえず亀若の湯へ。貸切!

ちなみに、どのお風呂もアメニティ等はない。昔ながらの湯治宿という感じ。4つは脱衣所も別なので、脱いで入っては服を着て、また脱いで……を繰り返す必要がある。

亀若の湯を上がると、こけしの湯が空いていたので、今度はそちらへ。入った瞬間の硫黄感がすごい。こちらも貸切!

最後、15時過ぎたので露天へ。「お湯張りが終わるまで待ってくれ」という内容の張り紙があったので少し待っていると、女将さんが来て一緒に露天風呂に行ってくれた。

そしたら、脱衣所(といっても簡素な屋根と衝立のみ)とお風呂の間に、雪がどさっと落ちて道を塞いでいた。女将さんが湯船のお湯をかけて溶かしてくれて、その間に少しばかり世間話。

今日はお湯が濁ってるわね〜、いつもこうってわけじゃないんよ、日によって変わるからね、とか。

露天も貸切で入れました。本当はもっと入っていたかったけど、電車の時間があるので15分ほどで上がる。

同時に女性2人組が入ってきたのでちょうどよかった。

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他の温泉にも行ってみたい。