みちのく温泉ひとりで行ってみた

九州から仙台に出てきたおばさんが東北をひとり旅するブログだったのが、仙台から広島に引っ越したおばさんが中国四国地方を旅するブログに転身した

圧巻露天風呂のお宿「奥道後 壱湯の守」

 

露天風呂を求めて、道後の奥座敷へ。

「良い温泉」に浸かりたくて、「温泉ソムリエ・中野一行 厳選 中国・四国かけ流し温泉ガイド&メモ」という本から、奥道後 壱湯の守へ。

1.アクセス ★★★★☆
松山市まで出たら、あとは路面電車で30分程度。道後温泉駅から送迎もあり(10分)。 

私は広島港からスーパージェットで松山観光港まで。

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松山観光港からはリムジンバスを使えば、松山市駅にも行けるし、道後温泉駅にも直接行ける。

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道後温泉駅の駅舎。私が観光客オーラを振り撒きながら写真撮影をしていると、通りがかりのおばちゃんが、駅舎の上の方だけを撮るのがいいと教えてくれた。どちらが好み?

本日のお宿は、事前に予約すれば道後温泉駅まで送迎してくれる。現時点では、15時から18時までの間、30分おきに送迎バスが来てくれるそう。 送迎バスに乗って、10分程度でお宿に到着する。

※なお、お宿のは山の中にあるため、近くにコンビニ等はない。

 2.お部屋 ★★★☆☆
古いが広さは十分。窓際の一人掛けソファは快適。

フロントでチェックイン。

フロント横には色浴衣が並んだ棚が(有料の貸出サービスあり。)。また、美容機器(ナノケア、マッサージャー等。最先端ではない模様。)、ゲーム(将棋盤等。)も貸し出してもらえた。

今回のお部屋はツインルーム。窓が広く、外は一面の緑が美しい。

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↑窓の外が緑。

建物は古く、お部屋もなんとなく古さを感じるが、清潔で、広さも十分。

ツインベッドに、物書き机、3人掛けソファ、1人掛けソファ 。座る場所が多彩!

ただし、ちょっと暗いように感じた。ベッドサイドのランプも点けるとまあまあ。

冷蔵庫は空。湯沸かし器とインスタントのお茶、種ぬき梅が置いてあった。

とりあえず、お茶を淹れて、お宿に来るまでに買っておいた桃大福をいただく。3人掛けソファは座り心地がイマイチだったが、1人掛けソファは快適。窓際に設置してあるので眺めも良い。

3.温泉 ★★★★★
露天風呂は圧巻! 多彩な湯で時間が溶ける!

夕食前に、楽しみにしていたお風呂へ。

公式ホームページによれば、「男女各7種からなる浴槽の敷地面積約千畳(約1,508㎡)の大露天風呂。」とのことだが、期待どおりでした。

本日の天気は生憎の雨だが、ほとんどの浴槽(浴槽同士を繋ぐ通路も含む。)に屋根が付いているので、特に問題なし。ただ、いくつかの浴槽は、屋根が覆いきれない部分があり、そこに雨水が降り注ぐため、お湯が温くなってしまっていたと思う。

複数の浴槽は、いろいろな趣向が凝らされている。

通常の浴槽(広い!)、微発泡でお肌がツルツルになる浴槽、寝ながら背中や腰に泡を当てることができる浴槽(これが5人分くらい並んでいるのがすごい)など。狭いがサウナもある。

私は景色を見ながら温泉に浸かるのが好きなので、景色がよく見える浴槽に長く浸かっていた。山の中にあるので、一面の緑。本日は悪天候もあり、雲がかなり近く、緑の山に薄雲がかかる様はいつまでも見ていられた。

あと、サウナにも入ってみた。5分計があるので、5分サウナ→10分程度温泉を数回繰り返すと汗だくに。

私は夕食後に髪を洗って化粧を落とす派だが、本日のお宿には、露天風呂にも内湯にもシャワーが十分な数設置されていた。ゆっくり体を洗うなら内湯の方がいいかもしれない。内湯も広い浴槽があって、気持ちよかった。

かすかに硫黄のにおいがした気がするのだが、もしかしてシャワーも温泉?

4.お料理 ★★★★☆
懐石料理は量も◎、バイキングは楽しい。

本日のお宿はバイキングが有名だったようだが、本日は、宿泊客の人数の関係で懐石料理に変更とのこと(ちゃんと事前に変更の連絡をいただきました。もちろんキャンセル料がかからない時期のお知らせで、親切だったと思います。)。

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いよかんを練り込んだうどん。冷たくておいしい。

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↑本日のメイン。日本酒を頼んでしまった。

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↑鯛の釜飯。

朝はバイキング。夜の懐石料理でかなりお腹が満たされている感じがしたが、朝食会場へ行くと食べられる不思議。

好みの具材を選んで目の前でオムレツを作ってくれた。

ご当地グルメの鯛関係の料理も豊富で、人気があるのも納得。もう少しお腹に余裕があればいろいろ食べられたが・・・無理はするまい。そう、大人だからね。

5.旅の組みやすさ ★★★★★
道後温泉の商店街を歩くのも楽しいし、道後温泉本館などの外湯巡りをしてもいい。松山市内を散策こともできる。

本日のお宿以外の道後温泉のお宿全般に共通するであろうが、旅の組みやすさは全国の温泉地で見てもピカイチじゃないだろうか。

道後温泉だけで言っても、道後温泉本館や飛鳥乃温泉などの外湯を巡り、商店街をそぞろ歩けば十分に一泊二日の旅程として成立する。

本日は外湯は組み込んでいないが、商店街を少しだけ歩いた。お洒落な店内に今治タオルがずらりと並ぶ「伊織」(全国に店舗がある。)で自分へのお土産にウォッシュタオルとハンドクリームを買い、「一六本舗」でバラ売りされていた一六タルトを買った(一六本舗の一六タルトは松山観光港売店にも取り揃えられていた。)。

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道後温泉から路面電車で30分の松山市街地では、坂の上の雲ミュージアム萬翠荘重要文化財。洋風建築。)、松山城が至近距離にギュッとひしめいている。鯛めしやみかん関連のお店もたくさんあり、食べ歩きもできそうだった。

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坂の上の雲ミュージアム安藤忠雄さんが建築された建物。中には正岡子規さんがいらっしゃった。旅の道連れがいなかったため、写真撮影できず。

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↑このような静かな道を通り抜けると、萬翠荘が現れる。

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↑お洒落なカフェと猫さん。撫で回していると「なんやねん」と言いたげな顔をされた。

「かどや」で鯛めしをいただき、「しらさぎ舎」で桃大福を購入。

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南予の鯛めし。その昔、海賊が船の上で食べたのが始まりだそう。お出汁を染み込ませた鯛を乗せて、お出汁もどばっとかけていただく。

他にも、「10ファクトリー」(お洒落な空間でみかんジュースやジェラートを販売している。私は、お酢を買おうかどうかかなり悩みました。)など観光客向けのお店がたくさんあった。

また、大きな書店もあり(「明屋書店」)、移動中やお宿で読む本も買えた。

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坂の上の雲ミュージアムに行く途中に、こんなものを発見。左側のアレにお尻をくっつければ、狸に化けられるというもの。旅の道連れさえいれば写真が撮れたが・・・

6.まとめ
誰でも一泊二日の旅程が組める道後温泉。温泉にこだわるなら奥道後 壱湯の守をおすすめします。